2018 Para World Sailing Championships が終了しました。
帰国翌朝。ぼちぼちと東の空が白み始める早朝です。
まだフワーッとした時差ぼけ感の残る中、昨日までの遠征の思いに浸ってこの原稿を書いています。

今回の遠征は年明けからチーム作り、予算編成、各種手配諸々、入念に準備をして臨んだ事もあり私にとってはとても思い入れの強いものでありました。
早期に遠征計画立案に着手した事でその実施がスムーズにでき、メンバー編成も日本初の大会入賞が狙える布陣が組めました。
また計画がスムーズに運んだ事で、監督として残る準備段階での多くの時間を遠征メンバーとのコミュニケーションに使えることができました。
実際、遠征メンバーは20~60代の男女7人の大所帯です。
彼らそれぞれの不安・不満・要望を解決し、チームとして目標へ意思統一しまとめる事はなかなか簡単ではないであろうと予測していました。
過去の遠征では途中からチームの雰囲気が悪くなり、一体感が失われる事が多々ありました。
その反省から今回はチームの雰囲気作り、遠征メンバーとの事前の情報共有・コミュニケーション、事務局とのやりとりに十分な時間を取れた事は自身を評価しています。

私を含めメンバー全員 今日からそれぞれの日常に戻ります。
今大会から初採用されたRS Venture クラスに果敢に挑んだ山本さん、「勇気ある挑戦でした。お疲れさま」。
チームの紅一点の有吉さん、「ジェネカーパフォーマンスは素晴らしかったです」。
同世代の還暦に夢をと挑戦した西野さん、「チーム最高位。あっぱれでした」。
チーム最年少の丹羽さん、「あと一歩でしたね。広島でこそ!期待してます」。
経験豊富な岩本コーチ、「Hansaクラスを1人で引き受けて頂きありがとうございました」。
今回、初のサポート役として参加してくれた降旗コーチ、「とても助かりました。ありがとう」。
メンバーと共に過ごした12日間は私にとってかけがえのない財産となりました。

パラリンピック大会において、障がい者セーリング競技は苦境に立たされています。
そんな中でも、世界の障がい者セーリング界は新しいクラスの採用や新しいレースフォーマットの取り入れ、PDPなど競技普及に前を向いています。
我々、日本遠征チームも今回の遠征での経験をそれぞれの地元に持ち帰り、一過性でない障がい者セーリングの普及に努めていきます。
次大会は2019年スペイン Puerto Sherryが舞台。私たちは挑戦を続けます。
これまで同様、皆様のあたたかいご支援ご声援ご参加をよろしくお願いたします。

最後に余談になりますが、現地で滞在したホテルからチェックアウト時に、「日本チームはとても綺麗に部屋を使ってくれた。ありがとう」と感謝の言葉をいただきました。
日本遠征チームはその存在と共に、日本人の持つ美徳も現地に伝えてきました。

2018年9月26日 日本チーム監督 水津岳太郎